« 第15回トライシアター案内 | メイン

2005-07-06

親と子の絆を考える連続講座 平成17年度第1回講演会「幼児教育と“脳”」 

講師 澤口俊之先生(北海道大学大学院医学研究科脳科学専攻 神経機能学講座高次脳機能学分野教授)

独立行政法人福祉医療機構(子育て支援基金)助成(事業)
期日 平成17年7月16日(土)
時間 PM2:00~4:30
会場 つくぱ国際会議場大会議室(101)
参加費 2000円(チケット前売り)

☆個性的で豊かな人生を送るための、最も重要な人間性の知性、HQを育むためには?
☆脳の重さは8歳で大人の95%近くにもなります。
☆幼少時の、両親の愛情をベースにした豊かな環境と教育はとても大切なのです。
☆澤口先生の豊富な研究データからのお話です。

主催 “親と子の絆を考える連続講座”実行委員会
協賛 つくぱ歯科医師会茨城県保欧医協会
後援 つくぱ市・牛久市・つくぱ市教育委員会・つくぱ市社会福祉協鵬会・つくぱ市医師会・茨城県歯科医師会・うくぱ歯科医師会・つくぱ薬剤師会・茨城県佩吹医協会・茨城県歯科衛生士会・国際精神哲学会・日本潜在心理カウンセラー協会・いぱらき子どもの虐待防止ネットワーク“あい”・つくぱ子ども劇場・牛久おやこ劇場・土浦子ども劇場
お申し込み・お問い合わせ メールにてお願いします。

澤口 俊之先生のプロフィール

1959年東京生まれ。北海道大学理学部生物学科卒業。
京都大学大学院瑶学研究科博士課程修了。エール大学医学部神経生物学科リサーチフェローを経て、京都大学霊長類研究所助手となり、i996年に北海道大学文学部心理システム科学講座助教授、1999年より同医学研究科脳科学専攻機能分子学分野教授となり現在に至る。
専攻は認知神経科学、霊長類学。
    <著書>『わがままな脳』『幼児教育と脳』『「私」は脳のどこにいるのか』『脳と心の進化論』他多数

<講演要旨>
脳は幼少期に急速に発進し、脳の重さは8歳で大人の95%近くなります.また、神経回路も幼少の頃に豊かに発達します.したがって、幼少の頃の環境と教育はとても大切です。
ネズミの実験で、遺伝的には同一の個体を異なった環境で育てると、脳の重さや知能がかなり変わってしまうという有名なデータがあります.豊かな環境(遊ぴ道具があって社会的交捗が豊富な環境)で育てると、脳はより大きく知能もよくよくなるのです。人間の場合も同様ですが、注意しなければならないのは「知性の多重性」です.つまり、私たち人間の知性は一つではなく多数(少なくとも6つ)あり、そのそれぞれが幼少の頃に急速に発達しますし、それぞれに見合った環境・教育があります.たとえぱ,多重知性の一つである言語的知性は10歳くらいまでに発達し、その頃までの環境によって言語的知性は大きく左右されます。かりに幼少期にニヶ国語の環境で育つと、どちらの言語も母国語並みに扱えるようになり、また、脳もそれに見合って発達します。               
多重知性の中でも最も重要なのは、人間性の知性、HQ(人間的知性)です。このHQをうまく育てることによって、真の意味で「頭」がよくなり、個性的で、かつ社会的に良好な大人になります。すぐにキレたり犯罪に走ったりすることもありません。さらに、HQの一部である「一般知能」が高くなると、社会的に成功する可能性も高まります。他の知性も重要ですが、特にこのHQを幼少の頃に豊かに育てる環境と教育がぜひとも必要なのです。

2005-07-06 in お知らせ | Permalink

コメント