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2005-03-04

子どもの権利条約フォーラム2004 11月20-21日 取手市民会館

子どもの権利条約フォーラムinいぱらき ついに実現!
 昨年も、通信において「子どもの権利条約フォーラム」についてお知らせしました。が'04はこの茨城において、全国フォーラムが実現しました。
 子ども劇場茨城も主催団体として、参加いたしました。呼びかけてくれた<NPO未来の子どもネットワーク>が、事前に様々な講演会や学習会を通して、子どもに関する団体や関心を持つ人々に声をかけて実行委員会を立ち上げ、2004年11月20~21日の両日のべ869
人の参加者が取手市に集いました。子ども達の実行委員会も同時に立ち上げて、子ども達の想いを大事にした「世界の中心で子どもの権利条約をさけぶ」をテーマに、子どもと大人が一緒に話したり考える全大会や交流会あり、又テーマ毎の分科会ではより専門的に学び合うことができたのではないでしょうか。
 印象的だったことは、ポランテイアに来てくれた地元の高校生が、一日目は指示待ちで周囲とも馴染んでいなかったのですが、二日日にはフォーラムに関心を持って積極的に仕事を見つけたり、私だちと会話もスムーズになって楽しんでくれたことが嬉しかったです。
子どものことを考える様々な大人に触れたきっかけになったのかもしれません。

分科会子ども劇場茨城担当
「はじめてのおしぱい」を考える~横浜こどものひろぱ実践報告~事務局長大原淳司氏
1.子どもの権利条約で掲げられる子どもの権利について
子どもの権利条約31条「休息・余暇・遊び、文化的・芸術的生括への参加について
2.何故、乳幼児に「はじめてのおしぱい」を届けるのか。
●乳幼児期に基本的信頼を育む子育て活動
 乳幼児を対象としたこの活動は、近年、とくに思春期初期の子どもたちの周りに起こる事件が子ども同士の中に起こっているという点に注目しています。事件の無残な結末はあってはならないことですが、その背景には人間不信と人間不在に苦しんでいる多くの子ど
もたちの姿があり、思春期以前の対策が強く望まれるところです。
 日頃、人の心を推し量ったり、場の空気を読んだりすることがなくなると、人の痛みを感じることもなく、自分自身の感情を抑える事ができなくなってしまいます。事件にまで至らないにしても、いつしかコミュニケーションが何であるか、自分が何を感じているのか、表現する内容としての心のうごきそのものが捉えにくくなっていきます。
 この活動は、自分が感じたことを表現したら、必ず受け止めてもらえるということから芽ばえる「自己信頼」と、受け取ってくれたまわりの人への「人間信頼」。そうしたコミュニケーション体験を乳幼児期の原体験として持つことを目的に行ないます。その意味において、乳幼児期の子育ての目標は基本的信頼の獲得にあることを強調しています。
3.「はめてのおしぱい」を乳幼児たちはどのように観ているのでしょうか
 CAN青芸『ぐるぐる』の上演の様子をVTRで鑑賞しました。
4.「はじめてのおしぱい」を柱とした、「横浜こどものひろぱ0123」について
●活動の3つの柱
(1)あたたかい信頼関係がうまれる場に
 年4回の例会(「はじめてのおしぱい」を楽しむ日のこと)や、毎月の集まりで親子どうしの交流を持ち、和やかな雰囲気で、あたたかい信頼関係がうまれる場にしていけるように、親しみのあるゆったりした空間をつくることを大切にしています。
(2)例会前には事前の出会いを
 例会当日はじめて顔を合わせるのではなく、前もって演じる人とワークショップを開き、できるだけ出会いの機会を作ります。知り合うことで、こどもも大人もリラックスでき、より楽しんで観ることが出来ると考えるからです。
(3)年4回の0123才むけ例会「はじめてのおしばい」とは
目の前で演じられるおしばいなどは、一方的に観せるのではなく、こどもたちの反応をうけとめながらおはなしをすすめていきます。お母さんやともだちと―緒にゆったりした時間、気持ちを共有することを大切にしています。
●参加方法
(1)対象年齢/0-3才のおやこを対象とします。
(2)会員所属/会員としての所属はこれまで通り市内の各劇場になります。現在会員の方は今までどおりです。例会の位置付けは従来の低学年部・高学年部と同様で、0123・低学年部・高学年部となります。
(3)月々の活動/0123の親の集まりである「ちぴっこかいじゆうの会」で運営をしていきます。
(4)会費と財政/会費は0~3才のおやこ一組で1500円です。会費の納入は毎月各劇場ごとに行ないます。財政については予算案を添付しました。
●究極の子育て支援は「わが子がかわいい」と思えること
・人生の夜明け、乳児から幼児ヘ
・体験は内面的なものに消化される
・エンターテイメントの力
・記憶にない時代の大切さ
・心の絆で結ばれていく
・お父さんでもお母さんでもない人との出会い
・何かひとつ、面白かったと思うところから始める
・心を失わないように
●はじめてのおしぱい上演記録
2001年演劇集団円「どうぞのいす」出演:小森創介
2001年くわえ・ぱぺっと「かくれんぼしてるのだあれ」出演:つげくわえ
2001年人形劇団ののはな「みんなの人形劇場」出演:納富俊朗、他
2002年山の音楽舎「ふわふわ山の音楽会」出演:川中美樹、他
2003年ロバの音楽座「ロパのコンサート」
2003年だだ(改めCAN青芸)「ぐるぐる」出演:浅野佳砂音、中ムラサトコ
2004年小森美巳企画「あかいりんごをひとつかく」出演:三谷昇 小森創介

2005-03-04 in 子ども劇場茨城通信 | Permalink

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